淋病における病期と治療方法

淋病は、淋菌とよばれる病原性微生物が体内に入り込んだことによって引き起こされる病気であって、主には性行為によって感染するというところから、性感染症、STDという種類に含められています。
この淋病を含めて、病気というものは病原性微生物に感染すれば即座に症状が発現するのかといえばそうではなく、一定の期間の経過ごとに特有の症状があらわれるというのが一般的であり、このような期間と症状をもって病気を区分したものを病期とよんでいます。
淋病の場合には、まずは潜伏期とよばれる病期があり、この病期にあたる時期には、実際に淋菌に感染しているにもかかわらず、症状はまったく出ておらず、淋菌はひたすら体内で増殖をつづけています。
この段階であっても、性器からの分泌物などを検体として採取し、そのなかに含まれる病原性微生物の遺伝子DNAを人為的に急速に増殖させて、淋菌のものであるかどうかを確認する医学的な検査は可能ですが、治療以前の問題として、この段階では症状が出ていない以上、感染者が病院を訪れることもまれと考えられます。
この潜伏期を過ぎるのは、人によってかなりの差があり、原因である性行為の後数日程度で症状があらわれることもありますし、また3週間や4週間も症状がみられないこともありますが、次の段階としては、男性の尿路から黄色や白色の分泌物が出てきたり、排尿時に焼けるような痛みをともなうというのが一般的で、女性はおりものの増加など、比較的軽い症状にとどまります。
病院での治療方法ですが、ニューキノロン系抗生物質などの投与が有効とされており、よく利用されるところではあるものの、現在は薬剤耐性のある淋菌も増えてきており、治療薬がぴったりと合わないこともあり得ます。